「里山物語」第1回支援─日本初の子どものホスピス「海の見える森」にピザ窯を贈呈しました

中越パルプ工業の社員、地域のみなさんと共同でピザ釜を制作しました。
中越パルプ工業の社員、地域のみなさんと共同でピザ釜を制作しました。

中越パルプ工業の「里山物語」からの寄付金による物資支援第1号となったのが、神奈川県大磯町で開園準備が進んでいる子どものホスピス「海の見える森」です。このホスピスは、かつての土地所有者(故人)の「決して大磯の森を壊すことなく、最先端医療では救われない人のために」との意向のもと、2012年の完成を目指しているもので、子どものホスピスとしては日本初となります。
ホスピスと言っても治療が目的ではなく、難病と闘う子どもたちとその家族が、心と体を休め、より良い時間を過ごす場所を目指しているそうです。
敷地の大半は大磯丘陵の一角を成す里山林で、動植物の生態調査を行い、保護・育成を前提として利用される計画となっています。  

里山保全再生ネットワークでは、主に以下の理由から、この「海の見える森」の保全を全面的に応援することにいたしました。
1.経済価値を失ったために衰退が著しい里山林の新たな利用用途として、注目すべきものである
2.ホスピスの利用者を中心に、里山コミュニティが育まれる可能性が高い
3.里山林の保全に携わる団体がいない場所で、そのような団体を育てることも里保ネットの役割である

開園に準備を進めている特定非営利活動法人「生きるちからVIVACE」の代表、甲斐裕美さんに、里山林の保全・整備に協力することを申し出た後、支援へのご要望をお聞きしたところ、ピザ窯を希望されました。そこで同法人にピザ窯キットを贈呈することを決めました。
また、今年の夏にサマーキャンプを受け入れる計画があったことから、里山保全再生ネットワークと「里山物語」の関係者、地域の有志らのボランティアにより製作することを申し出て、7月19日と25日の2日間で完成させました。

今後も「海の見える森」の保全・整備をお手伝いすることを通じて、芽生えたばかりの里山保全の芽を育てていきたいと考えています。
末筆ながら、「里山物語」の採用を通じて、この贈呈に力を貸してくださった多くの企業・団体に感謝を申し上げます。

第1回寄付に向けて「里山物語」を使ってくださった企業・団体(社名・団体名50音順)

 

アースデイ東京
株式会社紙藤原
「環境・交通・まちづくり市民フォーラム」実行委員会
新生紙パルプ商事株式会社
株式会社成山堂書店
セキスイエクステリア株式会社
ソニー銀行株式会社
高山信用金庫
中越パルプ工業株式会社
有限会社寺田設備
東京洋紙店株式会社
株式会社日本住研
毎日新聞社
丸楽紙業株式会社
大和写真工業株式会社
株式会社ヨシダコーポレーション

 

その他、社名公表を希望されない数社が、「里山物語」の使用を通じて寄付に参加してくださいました。